一切の消極的なものを否定せよ
一瞬一秒といえども、消極的な悲観的な想念を心に持ってはならないのである。それは実在(実相)とは調和しない想念であって、実在の完全な相(すがた)を、たとえば、皎々と輝く円満な満月の姿を、暗雲をつくってそれを覆い隠してしまうのと同じ結果となるのである。神の創造りたもうた此の世界には、眞に悲観すべき何事も存在しないのである。これが真理である。真理を憶(おも)い起こすがよい。真理はあなたを一切の暗黒な束縛から解放するのである。悲観的な何事かが起こってきたならば、「こんなものは神の想像の世界には眞に存在しないのである。迷いよ去れ、しかして”本来の無”に還れ!」と念じて、それらの暗いものが存在するという念を一蹴し去るがよい。”悪”も”不幸”も”病気”も”不景気”もそれは本来の相(すがた)ではなく、唯、それは”迷い”の念が仮につくった妄想に過ぎないのであるから、断断乎として否定し去れば消えてしまうのである。
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